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Ethical Chopsticks とは?

〜割り箸で、森とつながる〜

外食やホームパーティ、BBQやピクニックなどにあると便利な割り箸。一方で、資源の無駄遣いを気にしてなるべく利用を控えている方もいると思います。

確かに、日本で使われている割り箸の98%に当たる輸入割り箸は、割り箸を生産する為に伐採された木材で生産されています。資源の持続可能性を考慮せずに伐採された木材も含まれているかもしれません。また、殺菌や漂白、防腐のために製造過程で薬品が使用されていることも、直接口に入れるものですから気になるところです。

でも、残り2%の国産割り箸なら、森林を育てるために出た間伐材(野菜と同じく、いわゆる間引きされた木材)や、建築材の端材で使られているので、資源の無駄遣いとは言えません。また木材を十分に自然乾燥させた上で、木材本来の殺菌作用を生かして作られるため、防腐や殺菌のための薬品も一切使用していません。木の香りがする無垢の木材そのものです。

何よりも、使い心地がいい。軽くて、程よく厚みがあるので持ちやすく、割りやすい。手触りが柔らかく、手馴染みがいい。

そもそも割り箸は、日本有数の林業地、奈良県吉野地方で、木桶を製造する過程ででる端材を有効活用しようと明治時代に誕生したエコ商品です。数は減ってしまったものの、今日も全国各地の林業地の麓で、間伐材や端材を割り箸に仕立て上げている職人さんたちがいます。

国土の2/3近くを森林が占める日本。国産割り箸を通じて日本の豊かな森林資源を身近に感じるきっかけを日常の中に作っていきたい、Ethical Chopsticksのささやかな想いです。

立ち止まって、考えるときかも

〜本当に使うべき木材を〜

いつの間にか、よいところが置き去りに。

明治初期に現在の形の割り箸が誕生してから140年余り。その利便性や清潔性が人々に受け入れられ、また生産者側も、他に使途のない材で生産できるということで、需要も供給も拡大していきました。しかし高度成長期の飛躍的な需要の伸びに応えるためには、国内生産だけでは追いつかなくなりました。そうして海外生産が始まり、供給体制の変化と価格競争の結果、当初の生産者の利点が置き去りにされ、遠くの木をわざわざ伐採して生産するようになり、いつのまにか割り箸は「端材を有効利用するエコ商品」から、「環境破壊に加担するムダ遣い商品」と認識されるようになってしまいました。

 

<図:日本の割り箸消費量と国産が占める比率の推移>

      1960年:43億膳         1989年:241億膳           2005年:251億膳

 

 

 

    

   出所:佐藤敬一、鹿住貴之『割り箸が地域や地球を救う』第2章(創森社、2007年)、小川拓哉「割り箸から日本の林業を考える」(三菱UFJリサーチ&コンサルティングhttp://www.murc.jp/thinktank/rc/column/search_now/sn140602)を基にEthical Chopsticks作成

 

実際、どのくらいの木が割り箸生産に使われているのでしょうか。日本が輸入している割り箸の95%以上を占める中国で、割り箸生産に使われる木材量は中国全木材量の0.16%程度で、そのうち日本に輸入されるのは60%程度ですから、日本で消費される割り箸のために使われる木材は中国で扱われている全木材量の1%未満です(中国は丸太をロシア等から輸入しているので、中国産割り箸の原材料が必ずしも中国の木材とは限りません)。

昔からあるものを選ぶこと

この量が多いか少ないかは、個人の感覚にもよることでしょう。でもこの中には、不法伐採された木もあるしれない。またその大部分を占めるアスペンや白樺は木材の性質上、薬品による消毒殺菌をすることが多いです(完成品への残留薬品が問題となったこともありますね)。そこで、一つの選択として、わざわざ遠くで生産されたものではなく、日本の森の木で作られた割り箸を選ぶとします。すると、その割り箸は間伐材や端材から生産されているため、それを消費することは森を維持していくために必要な資源の循環になる。また、原料の杉や檜は木そのものが持つ抗菌作用が強く薬品を使わずに生産しているので、薬品に関わる心配もありません。さらに、無垢の木の滑らかな手触りとほのかな香りも楽しめ、日本の森の恵みを身近に感じることもできます。

参考:田中淳夫『割り箸はもったいない?』(ちくま新書、2007年)

Ethical Chopsticks の約束

​Ethical Chopsticksの割り箸は
​❶
​国内の間伐材や建築材の端材を使って、国内で製造しています。​

国産材の木製品を使うことは、従事者の高齢化等で低迷している日本林業を応援することにつながります。割り箸を国産に切り替えるのも、ささやかですが大きな一歩です。

​❷
製造過程で薬品を使っていない無垢材の割り箸です。

Ethical Chopsticksの原料は全て国産杉または檜です。杉も檜も、木そのものが殺菌力を持っているので消毒不要です。乾燥させて含有率も十分下げているので、防腐剤も必要ありません。ほのかに木の香りもします。完全無垢な木で食事をするなんて、なんだか少し原始的でもありかっこよくありませんか。

​❸​​
生産者がわかる割り箸です。

Ethical Chopsticksの割り箸の生産者さんたちは、地元の森、木、そして割り箸に強い思いをお持ちで、様々な取り組みをされています。できる限り現地に足を運び、現地の森や生産現場を見た上で、皆様にお届けしています。野菜のように、「生産者が見える」割り箸。ホッとしますね。

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